2013年11月12日火曜日

連携協議会の開催

11月8日、第十一回地域連携協議会を開催しました。

この会は、秋葉区の医療と介護、介護に携わる方々が集まり、
時々のテーマについて、学び、考え、お互いに懇親を深める会です。

今年のテーマは「地域連携における薬剤師の役割」です。

薬剤師さんというと、処方箋の通り薬を作る(調剤)のが主な役割、
とばかり考えられていましたが、
現代では他に多くの専門的な業務を行っています。

今回の協議会では、在宅医療・介護での薬剤師の役割を考える、
そういう機会にしようと、
秋葉区での在宅療養管理指導の実態(アンケート調査)と、
病院薬剤師による訪問薬剤管理指導の経験を報告してもらいました。
会場からは多くの質問があり、地域の関心の高さがうかがわれました。

特別講演として、神奈川県薬剤師会地域医療委員会の委員長、
佐藤克哉先生にお出でいただき、
神奈川県での取り組みについてご講演頂きました。
御講演から、多くの貴重な情報を得ることが出来たと思います。

懇親会にも多くの方々が出席されました。
これからも、この地域の連携活動が大いに推進され、
地域住民に恩恵が及ぶことを心から祈らずにはいられません。



                  新津美術館

2013年9月12日木曜日

年を重ねる

いよいよ稲刈りが始まりました。
例年よりやや収穫時期が早まっているようです。

今日も多くのお年寄りが外来に来てくれました。
私がこの病院へ来て12年が過ぎましたので、
当時から通ってくださっている方は、
その分、年を重ねたことになります。

時々カルテを繰って、十年前の記述を見てみることがあります。
当時の体重、血圧、検査成績など、
結構、変化しているものなんですね。

本人に話すと驚かれることも多いのですが、
ヒトというのは、こんな単純なパラメーターさえ、
年とともに変化していることに気づかされます。

体重でいえば、筋肉量が落ちた分だけ減少したり、
脂肪に置き換わっただけ逆に増加したり、
変化の評価には、しっかりとした分析が必要です。

単純な身体計測項目でさえこうですから、
ご高齢の方の人生、生き様に関わることとなると、
これは壮大な長編小説、大物語になります。

この辺を十分に理解して接しないと、
医療はあらぬ方向へ向いてしまいます。
少なくともお年寄りの尊厳を守れなくては、
まともな医療とは呼ばれないでしょう。

高齢者医療と介護の奥深さ。
どうか多くの方に感じ取っていただきたいと、
いつも思っています。

           秋葉丘陵から見た蒲原平野(中央が当院)

2013年9月6日金曜日

実りの秋

一雨ごとに秋が深まっていくような、
少し寂しさを感じる季節です。

ここ、秋葉区も稲の収穫を間近に控え、
黄金色の充実した秋を迎えています。

私たちの病院、新津医療センター病院は、
今年の6月に創立30周年を迎えました。
私たちには、この地域とともに歩んできたとの思いが強くあります。

この地域は、新潟市の南東に位置する田園地帯。
農家や工場労働者、高齢者の多い地区です。
新津医療センター病院は一貫して、
この地域としての広がりや特徴を意識し、
医療と介護を結ぶ中核病院(ハブ)の役割を担ってきました。

高齢者には固有個別の特徴、特質があります。
それを十分に理解した上で、
個別に相応しい医療と介護を切れ目なく提供する。
それは、時間と労力と根気が必要な仕事ですが、
組織の力を高め、地域の連携を強くすることで実現できる。
それが、一定の実績として感じることが出来たのが、
この30周年での振り返りの結果でした。

このブログにも、機会をとらえて、
こうした高齢者医療と介護にかかわる、
考えや出来事を載せてみたいと思います。

       
            新潟県立植物園(秋葉区)

2013年9月1日日曜日

初めまして

今日から9月

残暑も厳しい時節ですが、
今日から院長のブログを立ち上げました。
一般の方々を対象に、
医療や介護、病院の様子や職員の活動など、
できるだけ分かりやすく、気楽に読めて、
少し役に立つ内容にしたいと考えています。

新津医療センター病院も、
今年6月に創立30周年を迎えました。
人生で例えれば、いよいよこれからが発展のとき。
将来への展望と責任と、気持ちを新たにしています。

新潟市の田園地帯にある秋葉区、
蒲原平野の田んぼの中に、
老健施設(併設)と特養施設(他法人)とともに建っています。

周りは、収穫を前にした稲が穂を垂れ、時折吹く風に揺れています。
この立地が、周辺に生活を営む人々と共に歩んできたことの証となっています。
これからも、よろしくお願い致します